最近高齢ドライバーが起こす自動車事故についての報道が増えている。
それについて、ネットニュースについたコメントには、免許を返納させなかった家族について批判や無策な国の批判が多く書かれている。
返納させない家族を批判するのは簡単だが、実際に自分の親だと考えるとなかなか難しいことも多い。安全に運転できるならむしろそうして欲しいから、毎日助手席に乗るわけでもない人間に危険かどうかの判断は難しい。
免許の更新時の認知症検査など、形式的でなんの役にもたたない。本人が納得しないまま取り上げても、無免許で運転し、より悲惨なことになるだけだ。
この問題への特効薬を考えてみた。
70歳以上のドライバーには毎年の免許更新を必要として、更新時にはシミュレーターでの実技テストを課す。そこでの点数により、免許停止や取り消しを行う。運転者もシミューレーターで事故を起こし、自分の運転能力の低下を実感したら免許を取り上げられることも少しは納得できるだろう。
これを行うには、安価に大量のシミューレーターが必要になるが、コンピューターの性能や値段的には十分に対応できる環境にある。ソフトウェア開発がネックとなるが、ここで国を挙げて開発を成功させれば、輸出できる国の資産ともなる。
多少の初期費用はかかるが、実効性が高く経済効果もあり、家族を非難するだけの世論も少しは前向きにになる、一石三鳥の政策だと思う。
国には、頭のいい役人や選挙で選ばれた偉いひとたちがたくさんいるのなら、これよりも有用な政策をとっとと実施してほしいものだ