LogitecのNAS LHD-NASを修理する

オークションでLogitecのNAS(ネットワーク接続のHDDのこと)を落としました。

このNASはMini-ITX規格のマザーボードを搭載したPCそのもので、Linuxを入れたりして遊んでみようかと思います。

オークションの説明には、HDDをフォーマットしてあり、商品としては機能しないあったのですが、どうせOSを入れなおすの問題無し。

ところが、物がとどいてみると、起動しない。裏蓋をはずし、モニタとキーボードを接続してテストをするが、一瞬起動してすぐに電源が落ちてしまう。試しに、256MB×2で搭載されているメモリを1枚はずしてみると無事起動、CD-ROMをつないでDebianをインストールしました。

しかし!再起動時に、また勝手に電源が落ちる。しかも、1度電源コードを抜かないと再起動しない。lhdnas-dengen1もしやと思い、電源ユニットをばらしてみると、電解コンデンサが液漏れを起こしていました。で、電解コンデンサの交換。写真は交換後のもの。

ついでに、異音がしていたファンの修理をしておきました。

組み上げて電源を入れると、無事起動。はずしたメモリを戻し再度起動・・・OK!

修理成功!

しかし、この品物ケースをあけてみると、いろいろ触ったあとがあった。おそらく調子が悪いのであけて調べたんだろうけど・・・。壊れているのがわかっていたらオークションの出品時にちゃんと書いておいてほしいなぁ、症状をきちんと書いておけば修理できる人が落札するのに。今回はたまたま修理できたけど、そうでない人が落札したらかわいそうなことに。

みなさんも、オークションには気をつけよう!たとえ出品者の評価がよかったとしても。

不誠実な出品者だとしても悪い評価をつければ、報復で自分にも悪い評価をされてしまいます。だから、それを恐れみんな不満があっても悪い評価は付けられないのです。

修理が終わり、48時間の負荷テストを無事終えたので記念撮影

lhdnas1

CPU:VIA C3-533MHz

MEMORY:512MB SDR-DIMM

HDD:160GB PATA(7200rpm)

 

 

ファンの修理

PCには電源やCPU、チップセットなどにDC FANがついていますが、ときどき故障したり異音がしたりと厄介です。

今回は、LogitecのNASの電源の冷却FANから異音がするので修理してみました。lhdnas-fan1

4cmmの小型FANでスペックをみると静音タイプのようです。このFANからカラカラと大きな異音がでていました。

これらのDC FANの特徴は、通常のモータではなく、回転部分との接点になるブラシをもたないブラシレスモーターになっていることです。寿命の短いブラシではなく、トランジスタ(FET)で電流の向きを切り替えて永久磁石を貼りつけたローターを回します。そのため、ベアリングさえ痛まなければ寿命は半永久的です。

  1. まず、羽根についたほこりをエアダスターで吹き飛ばします。
  2. フレームにゆがみや傷がないか確認
  3. ラベルのシールを慎重に3分の2くらいはがします。
  4. すると軸受けが見えるので、そこに注油します。
  5. ラベルを元通り貼り付け、ラベルが上の状態で、しばらく静置し、なじませます。

このときの注意点は

  • ラベルをはがしたときに、元通り貼り付けられるように、丁寧にはがし、手の油等つかないようにすること
  • 注油の際は、すこし粘りのある機械油を少量、楊枝の先などでたらします。556のようなさらさらした油は不可です。車のエンジンオイルでもいいですね。

lhdnas-fan2修理後、ケースに取り付けるまえに回転を確かめます。最初は、少し異音がありましたがだんだんとオイルがなじみ、かなり静かになりました。いちおう許せる範囲の騒音になったのでよしとしました。

取り付けの際にも、フレームが歪まないように慎重に取り付けます。雑につけると、フレームが歪み、軸がぶれたり、羽根がフレームにすれたりしてしまいます。